オーディオアンプの選び方
テレビ・PC・レコードをアンプにつなぐには?|聴き方から必要な入力を選ぶ
同じスピーカーでテレビも音楽も楽しみたい。でも、アンプの背面には似たような端子がずらり。選ぶときは端子名を全部覚えるより、何から音を出して、どのリモコンやアプリで操作したいかを考えると絞れます。テレビ・PC・スマホ・レコードを例に、自分に必要な接続を見つけましょう。
リサちゃんとピクくんと整理しよう
端子が多いアンプなら、あとで困らない?
テレビもPCもレコードも、買ったスピーカーから鳴らしたいんだ。いちばん端子が多いアンプを選べばいい?
数より、つなぐ相手と使い方を合わせたいね。例えばテレビなら『音が出る』だけでなく、今のテレビのリモコンで音量を変えたいか。PCならケーブルで直結するのか、手持ちのDACを使うのかで、必要な入口が変わるよ。
テレビは家族も使うから、リモコンが増えない方がいい。PCは机からケーブルでつなぐつもり。
それならテレビとの連動に使うHDMI ARCと、PCの音を受けるUSB DAC入力が出発点になる。AI-303はその両方を持つ例だよ。ただし『USBあり』や『HDMIあり』だけで選ばず、それぞれの端子が何をするものかを見ていこう。
テレビは「光で音が出る」と「リモコンで連動する」を分ける
テレビの裏には光端子もあるよ。光でつなげば、HDMI ARCはなくてもいいのかな?
テレビの音をアンプへ送る入口としては、光も選択肢だよ。ARCはテレビからHDMIケーブルで音を戻す仕組み。さらにHDMIの操作連動に対応する組合せなら、テレビのリモコンからアンプの音量などを操作できるんだ。毎日テレビを見るなら、この差が使い勝手に効いてくる。
じゃあ、光だと毎回アンプのリモコンを持つことになる?
機器独自の連動機能もあるから一律ではないけれど、光ケーブルで音声が届くことだけでは音量操作までそろわないよ。家族がいつもの操作で使えることを優先するなら、まずテレビ側のARC対応端子と、アンプのHDMI連動を確認すると選びやすい。
MODEL 60nとAI-303なら、どちらも候補にできるね。映画の音もそのまま入れていい?
どちらもテレビにつなげる例だけれど、ここで扱うのは左右のスピーカーで聴く構成だよ。MODEL 60nはHDMI ARCでPCM 2ch、AI-303もテレビ側をリニアPCMに設定する指定がある。ARCやeARCの文字だけで、サラウンドの音声形式を何でも受けられるとは考えないでね。操作連動もテレビとの組合せによるので、使うテレビまで合わせて選ぼう。
PCはUSBの形より、「PCの音を受け取れるか」が大事
MODEL 60nにもUSB端子があるから、PCもそこへ挿せると思っていた。
そのUSB-AはUSBメモリーの再生用で、PCとのUSB接続には使えないよ。PCで再生中の音をケーブルで送るなら、『USB DAC入力』などPCからの音声入力に対応すると書かれた端子を選ぶ。AI-303はUSB-C、PMA-1700NEはUSB-Bがその入口になる。
USB-Cなら全部同じ、というわけでもないんだね。DACってアンプとは別に買うものじゃないの?
DACはデジタルの音をアナログの信号へ変える部分で、USB DAC付きアンプはそれを内蔵しているんだ。PCから直接つなぐ構成なら、別のDACを用意せずに済む。端子形状の確認に加えて、使うOSやドライバーの条件も見ると、買ってからの準備が分かるよ。
もうUSB DACを持っている場合まで、USB付きアンプへ買い換える必要はない?
手持ちのDACに使えるライン出力があれば、その出力に合うアンプのLINE入力につなぐ構成も選べるよ。MODEL 50のようなアナログ入力中心の機種も、そこで候補になる。『PCを直結したい』のか『今のDACを活かしたい』のかを決めてから、アンプの入力を絞ろう。
スマホの曲を流すだけなら、ネットワーク機能まで必要?
PCを立ち上げずに、スマホから音楽を聴く日もあるんだ。BluetoothとWi-Fiはどっちを選べばいい?
スマホで再生する音を手軽にアンプへ送りたいなら、Bluetooth受信は分かりやすい選択肢だよ。AI-303も対応している。一方、MODEL 60nのHEOSは家庭のネットワークにつなぎ、対応する音楽配信をアプリから選んで再生する機能。端子の代わりというだけでなく、曲を選ぶ方法が違うんだ。
スマホでいつも聴いているサービスなら、HEOSでもそのまま使える?
そこはサービスごとに確認したいね。Bluetoothでスマホの音を送れることと、その配信サービスをHEOSの中で利用できることは別だよ。使いたいサービスが対応していて、そのアプリ操作が自分に合うならネットワーク機能を選ぶ理由になる。対応サービスは地域や提供状況で変わるから、契約中のものを基準に見よう。
私は今使っているスマホの音楽アプリの再生音を、そのままアンプへ送れれば十分。部屋をまたいで連携する予定もないから、テレビとPCの接続を優先していいね。
その選び方でいいと思う。反対に、家の別の部屋でも同じ曲を流したいなら、MODEL 60nのHEOS対応機器同士の連携を検討できる。無線機能の数より、『誰がどのアプリで、どこで聴くか』に合う方を選ぼう。
レコードは、赤白の端子が同じでもPHONOとLINEを分ける
レコードプレーヤーも赤白のケーブルだから、空いているLINE端子につなげばよさそうだけど?
先にプレーヤーの出力を見たいね。レコードのカートリッジから出る信号は小さく、音のバランスを戻す処理も必要。その増幅と補正をするのがフォノイコライザーで、アンプのPHONO入力はその役割を持つんだ。LINE入力へ送る前に、どこかでこの処理をする必要があるよ。
私のプレーヤーにはPHONOとLINEのスイッチがあるよ。LINEにしたら、アンプ側のPHONOは要らない?
内蔵フォノイコライザーを使ってLINE出力にするなら、アンプはLINE入力で受けられる。アンプ側のフォノを使うなら、プレーヤーをPHONO出力にしてPHONO入力へつなぐ。この二つの経路を分けよう。LINE出力をさらにPHONO入力へ入れる組合せにはしないでね。
なるほど。PHONO入力にMMとかMCと書いてあるのは、アンプのグレードの違い?
カートリッジに合わせるための区分だよ。必要な増幅や入力条件が違うので、自分のカートリッジの指定に合わせる。例えばPMA-1700NEはMM/MC対応、MODEL 60nはMM対応。MCを使いたいなら『PHONOあり』だけで候補を決めず、対応方式と入力条件まで見たいね。
今のプレーヤーをLINE出力で使うなら、アンプのMC対応まで求めなくていいわけだ。
そう。すでに持っているフォノ段を使うのか、アンプへまとめたいのかで必要な機能は変わる。将来のために全部入りを選ぶ前に、今のプレーヤーで使う経路を一つ決めると、余計な機器や機能へ予算を割かずに済むよ。
自分の音源を並べると、候補の違いが見えてくる
私なら、テレビはリモコン連動、PCはUSBで直結。レコードはプレーヤーのLINE出力を使う、でまとまったよ。
その構成なら、HDMI連動・USB DAC・LINE入力を持つAI-303が具体例になるね。机へ置くなら大きさも合わせて見たい。反対に、PCをUSB直結せず、テレビとネットワーク配信、MMのレコードをまとめるならMODEL 60nという選び方ができる。どちらが上かより、毎日の音源を無理なくつなげるかが違いになるよ。
接続の条件が決まったら、その中で大きさや価格を比べればいいんだね。
うん。下の例で必要な入力を比べて、広く候補を見るならプリメインアンプの10選へ。机やテレビ周りへ小さく置きたいなら小型アンプへ進もう。入力がそろったあとに、使うスピーカーとの組合せも確認すれば、買う一台を絞りやすいよ。
必要な入力が決まったら、置き方に合う一台を選ぼう
同じ入力を備えた候補でも、本体サイズや操作のしやすさは違います。接続したい機器を手元にメモして比べてみましょう。
今回出てきた商品
本文の違いを説明するための実例です。掲載順はおすすめ順位ではありません。
選ぶ前の確認メモ
- テレビは音声を送る方法に加え、使いたいリモコンでの操作まで決める。
- PCはUSB DAC入力へ直結するか、手持ちDACのライン出力を使うか決める。
- スマホはBluetoothで送るか、使う配信サービスをアンプのアプリから再生するか選ぶ。
- レコードはフォノイコライザーをどこで使うかと、カートリッジの対応方式を合わせる。
参考資料
- ※1Marantz MODEL 60n:公式仕様 ↗
- ※2TEAC AI-303:公式仕様 ↗
- ※3TEAC:AI303国内説明書 ↗
- ※4Denon PMA-1700NE:公式仕様 ↗
- ※5Marantz MODEL 50:公式仕様 ↗
- ※6Yamaha R-N800A:公式仕様 ↗
- ※7TEAC AI-303:HDMI・USB DAC・Bluetooth・LINE入力 ↗
- ※8Marantz MODEL 60n:テレビのデジタル音声接続 ↗
- ※9TEAC AI-303 取扱説明書:テレビとの連動と音声形式 ↗
- ※10Marantz MODEL 60n:USBメモリー用端子の接続条件 ↗
- ※11Marantz MODEL 60n:音楽サービスの利用条件 ↗
- ※12Audio-Technica:フォノイコライザーの役割 ↗
- ※13Audio-Technica:PHONO出力・LINE出力と接続先 ↗
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