マイクの選び方
宅録ボーカル用マイク10機種を比較|部屋・声量・必要機材で選ぶ
静かな部屋でコンデンサーを使う構成と、口元に近づけてダイナミックを使う構成を分けて比べます。NT1第5世代はUSBでも録れる候補、SM7dBは入力の増幅をまとめる候補。高い型番を選ぶ前に、声の距離と部屋の反響を決めましょう。
条件と主な機能を比較
| 商品 | 方式・指向性 | 音声の接続 | 操作・調整 | 声のモニター | 用意するもの |
|---|---|---|---|---|---|
| USBから始めてXLRも使う | |||||
| コンデンサー/単一指向性 | USB-C+XLR出力 | USBで32bit float対応録音 | 本体ヘッドホン端子なし | ショックマウント・ポップフィルター付属 | |
| XLRコンデンサーで固定して録る | |||||
| コンデンサー/単一指向性 | XLR出力 | ローカット・PAD | 入力機器側でモニター | ショックマウント付属/48V | |
| コンデンサー/単一指向性 | XLR出力 | 20dB PAD・ローカット | 入力機器側でモニター | ショックマウント・ケース付属/ファンタム電源 | |
| コンデンサー/単一指向性 | XLR出力 | ローカット・2段階PAD | 入力機器側でモニター | ショックマウント・ポップフィルター付属/48V | |
| コンデンサー/単一指向性 | XLR出力 | 入力機器側でゲイン調整 | 入力機器側でモニター | 通常版SG 2マウント付属/48V | |
| コンデンサー/単一指向性 | XLR出力 | 入力機器側でゲイン調整 | 入力機器側でモニター | マウント・ケース付属/48V | |
| コンデンサー/単一指向性 | XLR出力 | ローカット・PAD | 入力機器側でモニター | ショックマウント付属/ファンタム電源 | |
| コンデンサー/単一指向性 | XLR出力 | 入力機器側でゲイン調整 | 入力機器側でモニター | スタンドマウント付属/48V | |
| ダイナミックを近接で使う | |||||
| ダイナミック/単一指向性 | XLR出力 | 内蔵プリアンプ+18/28dB | 入力機器側でモニター | 台別途/プリアンプ使用時48V | |
| ダイナミック/ハイパーカーディオイド | XLR出力 | 入力機器側でゲイン調整 | 入力機器側でモニター | 台・ポップ対策を別途確認 | |
リサちゃんとピクくんと整理しよう
息遣いも録りたい。でも部屋の音も入る。
静かな歌ほど、PCのファンが気になる。
マイクの自己雑音だけでなく、実際の環境音が大きい可能性がある。PCとの位置や歌う方向を変え、マイクへ近づける範囲を試したいね。
一番低ノイズな機種にすれば解決しない?
その数値は同じ測定条件で比べる必要もあるし、部屋の音までは消さない。まず無言時と歌声を録って、どの音を減らしたいかを分けよう。
PADやローカットは、歌なら必要?
スイッチが多いほうが安心かな。
大きい音で入力が過大ならPAD、不要な低域を減らしたいならローカットが役立つ場合がある。でも歌の低い成分も変わるので、最初から全部オンにするものではないよ。
今の録音で困っていることに合わせるんだ。
そう。C214やYCM705は調整の選択肢がある。シンプルなAT2020などでも、適切な距離と入力設定で録る構成は作れるよ。
マイクとセット品、どこまで揃える?
同じTLM 102でも値段や箱が違う。
通常版とStudio Setではマウントが違うよ。ケース付きでもスタンドが付くとは限らない。型番だけでなくセットの中身を比べると、必要なものを二重に買わずに済む。
迷ったらマイクだけに予算を使わないほうがよさそう。
歌う姿勢を保てる台、息を避ける道具、伴奏を聞くヘッドホンまで含めて一組。まず使える構成にしてから、音の好みに合わせて買い替えを考えよう。
マイクを試すとき、どこをそろえる?
同じ歌を歌えば、店の録音例でも比較できる?
歌う人、距離、部屋、処理が違う録音を音質順位にはできない。自分で試せるなら、静かな部分とサビを同じ距離で録り、再生音量をそろえる。低音の膨らみ、サ行、息の破裂、部屋の残響を分けて聞こう。
USBの32bitフロートなら、サビも安心?
デジタルのレベル調整余地は広がるが、マイクが受けられる音圧やアナログ回路の限界は残る。近すぎる大声や息による歪みは、まず距離とポップフィルターで対処する。
候補ごとの選ぶ理由と注意点
USBから始めてXLRも使う
録音の接続方法を、後から選べる。
USBとXLRの両方を備えるコンデンサーで、ショックマウントとポップフィルターも付属。対応USB環境では32bit float録音を使えます。入力機器をまだ決めていない人の導入候補にしました。
- 方式・指向性
- コンデンサー/単一指向性
- 音声の接続
- USB-C+XLR出力
- 操作・調整
- USBで32bit float対応録音
- 声のモニター
- 本体ヘッドホン端子なし
- 用意するもの
- ショックマウント・ポップフィルター付属
- USB+XLR
- ポップフィルター
- USB 32bit float
確認しておきたい点本体ヘッドホン端子がなく、伴奏と自分の声を聞く方法は別に必要です。32bit floatの対応ソフト・ドライバー条件を確認。NT1 Signature SeriesやNT1-Aと取り違えないでください。
XLRコンデンサーで固定して録る
静かな部屋とXLR機材を活かす選択。
単一指向性のコンデンサーで、ショックマウントと本体の低域・入力減衰切替を備えます。ナレーションも歌も録り、音の傾向を比較して機種を決めたい人へ。楽器店の比較企画にも録音例があります。
- 方式・指向性
- コンデンサー/単一指向性
- 音声の接続
- XLR出力
- 操作・調整
- ローカット・PAD
- 声のモニター
- 入力機器側でモニター
- 用意するもの
- ショックマウント付属/48V
- 単一指向性
- ショックマウント
- 録音例で比較
確認しておきたい点機種を替えるだけでPC音や反響が消えるわけではありません。購入者の音色評価は声と環境に依存するため、自分に近い録音例と合わせて判断してください。
PADと低域カットを使い分ける。
単一指向性の大型ダイアフラムで、20dB PADと160Hzのベースカットを備えます。H85ショックマウントとケースが付属。歌の大きさや近づき方を試しながらXLRで録りたい人の候補です。
- 方式・指向性
- コンデンサー/単一指向性
- 音声の接続
- XLR出力
- 操作・調整
- 20dB PAD・ローカット
- 声のモニター
- 入力機器側でモニター
- 用意するもの
- ショックマウント・ケース付属/ファンタム電源
- 20dB PAD
- 160Hz低域カット
- ショックマウント
確認しておきたい点C414の指向性切替を備える製品ではありません。ケースやマウントがあってもスタンドは別。PAD使用時の最大入力音圧を、通常時の数字と混ぜて比べないでください。
歌う場所の準備をまとめやすい構成。
ショックマウントとポップフィルターを付属し、ローカットと2段階のPADを備えます。声量や録音位置を試す前提で、本体以外の準備もまとめたい人向けです。
- 方式・指向性
- コンデンサー/単一指向性
- 音声の接続
- XLR出力
- 操作・調整
- ローカット・2段階PAD
- 声のモニター
- 入力機器側でモニター
- 用意するもの
- ショックマウント・ポップフィルター付属/48V
- ポップフィルター付属
- 2段階PAD
- ショックマウント
確認しておきたい点48V対応の入力機器と台を別途用意してください。新しい製品であることだけで、長年の耐久性やどの声への適性も上だとは判断していません。
機能を増やすより、録音環境との相性を見る。
単一指向性のコンデンサーで、本体は約210g。内蔵ポップスクリーンを備え、通常版にはSG 2マウントが付属します。機材が揃い、異なるメーカーの録音傾向も比較したい人の候補です。
- 方式・指向性
- コンデンサー/単一指向性
- 音声の接続
- XLR出力
- 操作・調整
- 入力機器側でゲイン調整
- 声のモニター
- 入力機器側でモニター
- 用意するもの
- 通常版SG 2マウント付属/48V
- 小型・約210g
- 単一指向性
- セットの選択
確認しておきたい点通常版とEA 4付きStudio Setは付属品が違います。知名度を音質の保証とはせず、自分の声に近い録音例を確認。追加のポップ対策や台も必要に応じて見積もりましょう。
単一指向性のFETマイクを、録音例から選ぶ。
単一指向性で48Vを使うFETコンデンサー。取付具とケースを含む構成で、すでに宅録環境が整い、別の音の傾向を比較したい人向けです。国内楽器店の取扱いも確認しています。
- 方式・指向性
- コンデンサー/単一指向性
- 音声の接続
- XLR出力
- 操作・調整
- 入力機器側でゲイン調整
- 声のモニター
- 入力機器側でモニター
- 用意するもの
- マウント・ケース付属/48V
- FETコンデンサー
- 単一指向性
- ケース付属
確認しておきたい点高価なモデルほど全員に合うという選定ではありません。最初の機材一式を揃える段階では、台や入力機器へ予算を回す選択も比較してください。販売セットと窓口の確認が必要です。
ショックマウントと本体の調整を揃える。
ショックマウント、ローカット、PADを備え、歌う位置を固定する構成を作りやすい機種。単体価格だけでなく必要な付属品まで考えると、基本のAT2020と合わせて比較したい候補です。
- 方式・指向性
- コンデンサー/単一指向性
- 音声の接続
- XLR出力
- 操作・調整
- ローカット・PAD
- 声のモニター
- 入力機器側でモニター
- 用意するもの
- ショックマウント付属/ファンタム電源
- ショックマウント付属
- ローカット
- PAD
確認しておきたい点台・ケーブル・ファンタム電源を供給する入力機器は必要です。PADやローカットは使えば必ず良くなるものではなく、声量や低音の聞こえ方を確認して選びます。
追加機能より、録音の位置と入力を覚える。
単一指向性のXLRコンデンサー。入力機器と台をすでに持っているなら、使う機能を絞って歌の録音を始める候補になります。付属のマウントでスタンドへ取り付けられます。
- 方式・指向性
- コンデンサー/単一指向性
- 音声の接続
- XLR出力
- 操作・調整
- 入力機器側でゲイン調整
- 声のモニター
- 入力機器側でモニター
- 用意するもの
- スタンドマウント付属/48V
- XLR専用
- 単一指向性
- 取付マウント
確認しておきたい点USBへ直接は接続できません。ポップ対策やショックマウントを追加するなら、最初から付属する機種との総額も確認。AT2020USB-Xの機能は本機にはありません。
ダイナミックを近接で使う
内蔵プリアンプを含めて録音系を組む。
ダイナミックで、内蔵プリアンプの増幅を選べる機種。近くで歌う配置を取り、入力機器の増幅量も気になる人の候補です。話声の配信にも使う人は用途をまとめられます。
- 方式・指向性
- ダイナミック/単一指向性
- 音声の接続
- XLR出力
- 操作・調整
- 内蔵プリアンプ+18/28dB
- 声のモニター
- 入力機器側でモニター
- 用意するもの
- 台別途/プリアンプ使用時48V
- 内蔵プリアンプ
- 話声にも兼用
- ダイナミック
確認しておきたい点プリアンプ動作には48Vが必要。ダイナミックでも部屋の音が消えるわけではなく、声量・距離との組合せが重要です。重さに合う台を含めて予算を確認しましょう。
狙う向きと距離を、自分で保って歌う。
ハイパーカーディオイドのダイナミックで、コンデンサー以外も試したい人の候補。口元との距離を変えたときの低域の変化を含め、録音方法を詰めたい人に向きます。
- 方式・指向性
- ダイナミック/ハイパーカーディオイド
- 音声の接続
- XLR出力
- 操作・調整
- 入力機器側でゲイン調整
- 声のモニター
- 入力機器側でモニター
- 用意するもの
- 台・ポップ対策を別途確認
- ダイナミック
- ハイパーカーディオイド
- 近接の歌を比較
確認しておきたい点指向性が狭ければ声が常に一定になるわけではありません。歌う姿勢とポップ対策を確認してください。国内保証は販売元と窓口を購入前に確認する必要があります。
選ぶ前の確認メモ
- 小さな声と大きなサビを同じ配置で録れるかを考える。
- 部屋の反響や生活音を、指向性の名称だけで解決できると思わない。
- 直接モニターとヘッドホン、必要な電源・ケーブルを購入構成へ含める。
参考資料
- ※1RØDE:NT1 5th Generation 公式製品・仕様 ↗
- ※2Audio-Technica:AT2035 公式製品・仕様 ↗
- ※3Audio-Technica:AT4040 公式製品・仕様 ↗
- ※4AKG C214 公式仕様・同梱物 ↗
- ※5Yamaha:YCM705B 公式製品・仕様 ↗
- ※6Shure:SM7dB 公式製品・仕様 ↗
- ※7Audio-Technica:AT2020 公式製品・仕様 ↗
- ※8Neumann TLM 102 公式仕様・同梱物 ↗
- ※9beyerdynamic:M 88 公式製品・仕様 ↗
- ※10Telefunken:TF11 FET 公式製品・仕様 ↗
- ※11Audio-Technica:動画配信・収録のマイク選び ↗
- ※12Shure:声・距離・部屋を含めた歌の収録 ↗
- ※13島村楽器:6本のコンデンサーマイクの歌声比較 ↗
- ※14サウンドハウス:AT4040の商品情報・購入者投稿 ↗
- ※15宮地楽器:TF11の国内販売案内 ↗
- ※16銀一:NT1第5世代のアンバサダー実機レビュー ↗
リサちゃん
ピクくん
リサちゃん
ピクくん




