CPUクーラーの選び方
低背CPUクーラー10製品を比較|37〜93mmの高さとソケットを合わせる
小型PCでは数mmの違いが搭載可否を変えます。ケースの上限高、CPUソケット、メモリーとVRMの位置を先にそろえ、同じ高さ帯でCPUの電力設定に合う冷却を探す比較です。LGA115x専用のAR11は旧構成の交換候補として分けます。
条件をそろえて候補を比べる
| 商品 | 方式・サイズ級 | 取付寸法の目安 | 付属ファン | 操作・接続 | 確認する条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 65〜67mm:高さと基板上の逃げを確認 | |||||
| 低背空冷 | 全高67mm(ネジ突起含む) | 120mm薄型×1 | PWM | SCBSK-4000。旧3から寸法を流用しない | |
| 低背空冷 | 全高67mm | 120mm薄型×1 | PWM | VC仕様。旧AN600とは別 | |
| 低背空冷 | 全高67mm(52+15) | 120mm薄型×1 | PWM | 横方向の張り出し・取付向きを確認 | |
| 低背空冷 | 全高65mm | 92mm薄型×1 | PWM | 狭い基板面積を優先する候補 | |
| 37〜47mm:厳しい高さ制限 | |||||
| 低背空冷 | 全高47mm(32+15) | 92mm薄型×1 | PWM | FULLモデル。銅色を他色の重複候補にしない | |
| 低背空冷 | 全高37mm | 92mm薄型×1 | PWM | AM5専用。高発熱CPUは適合表で確認 | |
| 低背空冷 | 全高45mm | 92mm薄型×1 | PWM | V2とは対応金具を混同しない | |
| 55mm:張り出しとメモリーを確認 | |||||
| 低背空冷 | 全高55mm | 120mm薄型×1 | PWM | メモリー/VRMとの逃げを確認 | |
| 77/93mm:ファン位置と空間を調整 | |||||
| 低背空冷 | 77mm(下側ファン)/93mm(上側) | 120mm薄型×1 | PWM | ファン位置で全高とメモリーの空間が変わる | |
| 旧LGA115x構成の交換用 | |||||
| 低背空冷 | 全高47mm | 92mm薄型×1 | PWM | Intel LGA115x向け。AM5/1700用ではない | |
リサちゃんとピクくんと整理しよう
高さ上限が違えば、同じ候補にはならない
67mmのモデルが大きいから冷えやすい?
ケースが50mmまでなら、そもそも67mmは入らない。47mmのAXP90-X47 FULLや37mmのNH-L9a-AM5など、収まる群に絞ることが先だよ。ただしNH-L9a-AM5はAM5専用。高さが合ってもソケットを省略できない。
取り付けられる候補の中ではどう選ぶ?
同じCPUと電力設定で、長く負荷を掛けた温度と音を比較する。高発熱CPUを小さな冷却器に合わせるなら、電力設定を下げたときの性能も含める。最大性能を保ちたい場合はケースを大きくする選択も残そう。
ソケット対応なのに冷やしきれないこともある?
薄型でもAM5対応と書いてあるけど。
ソケットは固定できる条件。高負荷を長くかけるCPUを、薄型ですべて同じように冷やせるという意味ではない。メーカーのCPU適合や推奨設定を確認しよう。
電力を抑えるか、ケースを大きくするかも選び方になるね。
うん。小型化を最優先するなら、その条件を受け入れる必要がある。対応TDPの文字だけで高負荷の動作まで決めないことが大切。
下側ファンを上へ移せば干渉を避けられる?
NH-L12Sx77のファンを移せば便利そう。
上へ移せる構成でも、全高が77から93mmに変わる。メモリーを避けられる代わりに側板へ入らなくなる場合があるよ。
先に向きとファン位置まで決めるんだ。
そう。67mm機でも基板へ張り出す向きによって干渉が変わる。正面写真の印象だけでなく、寸法図とマザーボードの配置を合わせよう。
対応ソケットと、CPUの性能を保てることは別
対応CPUと書いてあれば、最高性能で使える?
金具が付くことと、長い負荷でCPUを冷やし続けることは分けよう。CPUの電力設定をそろえ、メーカーのCPU別適合表や同条件の実測で判断する。Noctuaの適合表の評価を、他社の同じ高さの製品へ流用することもできない。
冷却器のTDPをCPUのTDPと比較すればいい?
メーカーごとに冷却能力の測り方が違うため、その数字だけで横断順位は作れない。空冷なら前ファンをメモリーに合わせて持ち上げると全高が増えることもある。ケースに収まる最終状態を確かめてから、温度と音で絞ろう。
候補ごとの使いどころと注意点
65〜67mm:高さと基板上の逃げを確認
BIG SHURIKEN4はネジの突起まで含む高さで確認。
67mmに収まる構成として、日本の型番と取付資料を確認しやすい候補。120mm薄型ファンと基板への張り出しを、ケースの幅にも合わせて考えます。
- 方式・サイズ級
- 低背空冷
- 取付寸法の目安
- 全高67mm(ネジ突起含む)
- 付属ファン
- 120mm薄型×1
- 操作・接続
- PWM
- 確認する条件
- SCBSK-4000。旧3から寸法を流用しない
- 全高67mm(ネジ突起含む)
- 120mm薄型×1
確認しておきたい点旧BIG SHURIKEN3の寸法を流用しないこと。高さが入ってもファン上の吸気空間とVRMヒートシンクとの干渉を確認してください。
AN600 VCを、旧AN600と分けて見る。
67mmの高さと120mm薄型ファンにベーパーチャンバーを組み合わせた候補。小型でも新しい構造を検討したい人向けに、公式モデルを区別しています。
- 方式・サイズ級
- 低背空冷
- 取付寸法の目安
- 全高67mm
- 付属ファン
- 120mm薄型×1
- 操作・接続
- PWM
- 確認する条件
- VC仕様。旧AN600とは別
- 全高67mm
- 120mm薄型×1
確認しておきたい点2026年の新しいモデルで、国内セット・保証・実売は購入先で確認が必要。旧AN600の実測をVCの性能保証には使っていません。
AXP120-X67は120mmファンを載せる薄型。
ヒートシンク52mmに15mmファンという構成です。高さだけでなく横方向の張り出しを確保できる人が、同じ67mm級と比較する候補。
- 方式・サイズ級
- 低背空冷
- 取付寸法の目安
- 全高67mm(52+15)
- 付属ファン
- 120mm薄型×1
- 操作・接続
- PWM
- 確認する条件
- 横方向の張り出し・取付向きを確認
- 全高67mm(52+15)
- 120mm薄型×1
確認しておきたい点ファンを厚いものへ交換すれば全高が増えます。周辺ヒートシンクと取付方向を確認し、名称の67だけでケース適合を決めないでください。
NH-L9x65は65mmと小さな占有面積で。
120mmファンの張り出しを避けたい基板で検討できます。65mmの高さを許容できても、周辺部品の配置から幅を抑えたい場合に比較する意味があります。
- 方式・サイズ級
- 低背空冷
- 取付寸法の目安
- 全高65mm
- 付属ファン
- 92mm薄型×1
- 操作・接続
- PWM
- 確認する条件
- 狭い基板面積を優先する候補
- 全高65mm
- 92mm薄型×1
確認しておきたい点メーカーは高発熱CPU向けではないと注意しています。ソケットが対応することと、電力制限なしの高負荷に十分なことは別です。
37〜47mm:厳しい高さ制限
AXP90-X47 FULLは47mm級の比較対象。
ヒートシンク32mmと15mmファンの構成。大きい120mm級を載せる空間がない小型基板で、ソケットと背面の固定も含めて検討します。
- 方式・サイズ級
- 低背空冷
- 取付寸法の目安
- 全高47mm(32+15)
- 付属ファン
- 92mm薄型×1
- 操作・接続
- PWM
- 確認する条件
- FULLモデル。銅色を他色の重複候補にしない
- 全高47mm(32+15)
- 92mm薄型×1
確認しておきたい点FULLと通常X47を混同しないこと。AM4/AM5やIntelで必要金具が変わり、海外の価格をそのまま国内のお得さへ換算していません。
NH-L9a-AM5は薄さの必要な構成に。
高さの制限が厳しいAM5の小型PC向け。Intel用やAM4用とは別の製品として、37mmという取付条件を理由に候補へ入れています。
- 方式・サイズ級
- 低背空冷
- 取付寸法の目安
- 全高37mm
- 付属ファン
- 92mm薄型×1
- 操作・接続
- PWM
- 確認する条件
- AM5専用。高発熱CPUは適合表で確認
- 全高37mm
- 92mm薄型×1
確認しておきたい点AM5専用です。高負荷のCPUへ型番だけで組み合わせず、メーカー適合表と電力設定を確認してください。
IS-40X V3を世代までそろえて選ぶ。
92mm薄型ファンを使う45mm級の候補。小型ケースで55~67mm機が入らない場合に、金具と周辺の空間を比較できます。
- 方式・サイズ級
- 低背空冷
- 取付寸法の目安
- 全高45mm
- 付属ファン
- 92mm薄型×1
- 操作・接続
- PWM
- 確認する条件
- V2とは対応金具を混同しない
- 全高45mm
- 92mm薄型×1
確認しておきたい点V2とV3の対応や同梱物を混ぜないこと。薄さを優先する製品なので、冷却余裕は実際のCPU・設定に合わせて判断してください。
55mm:張り出しとメモリーを確認
IS-55は、低さと120mmファンを合わせた候補。
47mmではなく55mmまで許せるケースで、120mm薄型ファンを使いたい人へ。取り付け向きとメモリーの空間を先に照合すると選びやすいモデルです。
- 方式・サイズ級
- 低背空冷
- 取付寸法の目安
- 全高55mm
- 付属ファン
- 120mm薄型×1
- 操作・接続
- PWM
- 確認する条件
- メモリー/VRMとの逃げを確認
- 全高55mm
- 120mm薄型×1
確認しておきたい点ヒートシンクが張り出す側のメモリーやVRMとの距離を確認。55mmぴったりの空間で、吸気も十分とは限りません。
77/93mm:ファン位置と空間を調整
NH-L12Sx77はファン位置を決めてから選ぶ。
下側ファンの構成なら77mm。基板との隙間やメモリーの高さを合わせ、低背の中でも高さを使って選びたい人の候補です。
- 方式・サイズ級
- 低背空冷
- 取付寸法の目安
- 77mm(下側ファン)/93mm(上側)
- 付属ファン
- 120mm薄型×1
- 操作・接続
- PWM
- 確認する条件
- ファン位置で全高とメモリーの空間が変わる
- 77mm(下側ファン)/93mm(上側)
- 120mm薄型×1
確認しておきたい点ファンを上側へ移すと93mmになるため、77mm機として無条件に扱えません。CPU別の適合と取付向きを確認しましょう。
旧LGA115x構成の交換用
AR11は旧ソケット向けの47mm候補。
古い小型PCのクーラーを新品部品で替えたい人に用途を限定する例。現行AM5・LGA1700機の候補とは分けて読む必要があります。
- 方式・サイズ級
- 低背空冷
- 取付寸法の目安
- 全高47mm
- 付属ファン
- 92mm薄型×1
- 操作・接続
- PWM
- 確認する条件
- Intel LGA115x向け。AM5/1700用ではない
- 全高47mm
- 92mm薄型×1
確認しておきたい点Intel LGA115x向けです。新規のAM5/1700構成に選ばないでください。新品流通と取付金具が確認できなければ、ケースや冷却方式を見直します。
選ぶ前の確認メモ
- 小型PCでは数mmの違いが搭載可否を変えます。ケースの上限高、CPUソケット、メモリーとVRMの位置を先にそろえ、同じ高さ帯でCPUの電力設定に合う冷却を探す比較です。LGA115x専用のAR11は旧構成の交換候補として分けます。
- 取付寸法と必要な金具が確認できた候補を比較へ追加しましょう。ショップでは本体の世代、付属ファン、正規保証、追加ハブやケーブルの費用まで条件をそろえて選んでください。
- 購入先では型番・構成・付属品・国内保証をそろえ、Amazon・楽天・Yahooの検索結果を照合する。
参考資料
- ※1Scythe BIG SHURIKEN4 公式仕様 ↗
- ※2Thermalright AXP90-X47 FULL 公式仕様 ↗
- ※3ID-Cooling IS-55 公式仕様 ↗
- ※4DeepCool AN600 VC 公式仕様 ↗
- ※5Thermalright AXP120-X67 公式仕様 ↗
- ※6Noctua NH-L12Sx77 公式仕様 ↗
- ※7Noctua NH-L9x65 公式仕様 ↗
- ※8Noctua NH-L9a-AM5 公式仕様 ↗
- ※9ID-Cooling IS-40X V3 公式仕様 ↗
- ※10SilverStone AR11 公式仕様 ↗
- ※11Noctua:NH-L12Sx77のファン配置 ↗
- ※12Noctua:CPUクーラーの適合と買い方 ↗
- ※13Tom’s Hardware:空冷・簡易水冷の比較と試験条件 ↗
- ※14Noctua:CPU別の対応と性能余裕の確認 ↗
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