グラフィックボードの選び方
ゲーム用グラボの選び方|容量・FPS・メーカー違いを実例で整理しよう
「16GBなら速い?」「同じGPUなのに値段が違うのはなぜ?」。グラボ選びで迷いやすいところを、リサちゃんとピクくんが実際の製品で確かめます。まずは、自分に合う一台を絞る順番から。
リサちゃんとピクくんと、選ぶ順番を整理しよう
「ゲーム用」だけだと、まだ決められない?
ゲーム用のグラボを探してるんだけど、値段も名前も多すぎて。とりあえず人気のものにしていい?
その前に、遊ぶゲームと画面を教えて。対戦ゲームでなめらかさを上げたいのと、景色をきれいに楽しみたいのでは、お金を使うところが変わるんだ。
今はFHD。でも次はWQHDにしたい。できれば画質もあまり下げたくないな。
なら「次のWQHDで、よく遊ぶゲームがどの設定なら快適か」を軸に調べよう。ここでは買う一台を決める前に、商品表やレビューの読み方を一緒に整理してみよう。
16GBと12GB、数字が大きい方が速い?
スペックを見たら16GBの方が大きいね。これで比べられそう。
それはメモリ容量。GPUの処理性能とは別なんだ。たとえば、この二つを見てみよう。
あれ、5070の方が容量は少ないんだ。じゃあ16GBの5060 Tiが上、とは言えないのか。
そう。容量が足りるかと、必要な速さが出るかは別に確認する。容量不足が心配なら遊ぶゲームの設定とメモリの使用状況、速さなら同じ条件の測定結果を見よう。
レビューのFPS、そのまま信じていい?
レビューで100FPSって出ていたら、うちのPCでもそれくらいになる?
同じゲームでも解像度、画質、CPU、測る場面で変わるよ。まず条件が自分の使い方に近いかを見る。平均FPSだけでなく、重い場面の落ち込みも気にしたいね。
複数のレビューで順位が違うのも、そのせい?
ゲームの組み合わせや設定が違うことがあるね。Tom’s Hardwareも通常描画とレイトレーシングを別に集計している。総合順位だけで決めず、自分が遊ぶゲームを優先しよう。
フレーム生成を使う数字は、別に見る
新しいGPUのグラフは、前の世代よりすごく伸びてるよ。
注記を見てみよう。アップスケーリングやフレーム生成を使った結果かもしれない。たとえばNVIDIAの5070ファミリーの図には、世代ごとの生成条件も書いてあるよ。
機能を使ってなめらかになるのは、いいことじゃない?
もちろん使いたい機能として評価していい。ただ、通常描画の速さと一緒くたにはしない。遊ぶゲームが対応しているか、画質や操作感が自分に合うかも含めて選ぼう。
GPUが決まったら、メーカー違いはどう選ぶ?
同じGPUなら見た目も同じかと思ったけど、メーカーで大きさが違うね。
ここからはボードを選ぶ段階。GPUとメモリ容量が同じでも、寸法や端子は製品ごとに違う。今度はこの二つで見てみよう。
同じGPUなのに、長さがずいぶん違う。大きい方を選ぶとケースも替えることになりそう。
なら今のケースに収まることが先だね。静かさが気になるなら、その型番の負荷時の測定を追加で確認する。ブランド名やファンの数だけでは決めないようにしよう。
予算はグラボ本体だけで考える?
少し頑張って上のGPUにするなら、カードの差額だけ見ればいい?
電源も確認したい。カード単体の公称電力と、メーカーが示すPC用電源の目安は別の数字なんだ。
850Wって書かれていても、カードだけで850W使うわけじゃないのね。
そう。CPUなども含めた構成を考えて、端子と配線を確認する。電源やケースを交換するなら、その費用も足してから候補同士の総額を比べよう。
じゃあ、候補を残す順番は?
最初から商品をずらっと並べるより、見る順番が分かってきた。
まず遊ぶゲームと画面、目標の画質・FPS。その条件に近いレビューでGPUを絞り、容量と必要な機能を確認する。それからケースに入る各社モデルを比べよう。
最後に今の価格と保証を確認すればいいんだね。
うん。この記事の商品は違いを説明する実例で、全員へのおすすめ順ではないよ。GPUの型番別記事では、そのGPUを載せた製品の違いを見ていこう。
今回出てきた商品
本文で違いを確かめるために登場した4製品です。おすすめ順位や網羅的な購入候補ではありません。
MSI · 容量と処理性能は別、という例
MSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS
RTX 5060 Tiの16GB版。本文では、RTX 5070の12GB版との違いを読むために使いました。
MSI · 容量・電源・設置を分けて見る例
MSI GeForce RTX 5070 12G VENTUS 2X OC
同じRTX 5070でも、寸法と推奨電源は搭載製品ごとに確認します。本文ではMSIのVENTUS 2X OCを使用。
選ぶ前の確認メモ
- 遊ぶゲーム・画面解像度・画質と目標FPSを決める
- GPUの処理性能と、メモリ容量を分けて確認する
- 通常描画とフレーム生成の結果を分けて読む
- 同じGPUのボードは寸法・端子・実測の音や温度で比較
- 電源やケースの交換費、購入時の価格と保証も含める
リサちゃん
ピクくん
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