いい買い物に、根拠を。

グラフィックボードの選び方

ゲーム用グラボの選び方|容量・FPS・メーカー違いを実例で整理しよう

「16GBなら速い?」「同じGPUなのに値段が違うのはなぜ?」。グラボ選びで迷いやすいところを、リサちゃんとピクくんが実際の製品で確かめます。まずは、自分に合う一台を絞る順番から。

リサちゃんとピクくんと、選ぶ順番を整理しよう

「ゲーム用」だけだと、まだ決められない?

リサちゃん

ゲーム用のグラボを探してるんだけど、値段も名前も多すぎて。とりあえず人気のものにしていい?

ピクくん

その前に、遊ぶゲームと画面を教えて。対戦ゲームでなめらかさを上げたいのと、景色をきれいに楽しみたいのでは、お金を使うところが変わるんだ。

リサちゃん

今はFHD。でも次はWQHDにしたい。できれば画質もあまり下げたくないな。

ピクくん

なら「次のWQHDで、よく遊ぶゲームがどの設定なら快適か」を軸に調べよう。ここでは買う一台を決める前に、商品表やレビューの読み方を一緒に整理してみよう。

16GBと12GB、数字が大きい方が速い?

リサちゃん

スペックを見たら16GBの方が大きいね。これで比べられそう。

ピクくん

それはメモリ容量。GPUの処理性能とは別なんだ。たとえば、この二つを見てみよう。

リサちゃん

あれ、5070の方が容量は少ないんだ。じゃあ16GBの5060 Tiが上、とは言えないのか。

ピクくん

そう。容量が足りるかと、必要な速さが出るかは別に確認する。容量不足が心配なら遊ぶゲームの設定とメモリの使用状況、速さなら同じ条件の測定結果を見よう。

レビューのFPS、そのまま信じていい?

リサちゃん

レビューで100FPSって出ていたら、うちのPCでもそれくらいになる?

ピクくん

同じゲームでも解像度、画質、CPU、測る場面で変わるよ。まず条件が自分の使い方に近いかを見る。平均FPSだけでなく、重い場面の落ち込みも気にしたいね。

リサちゃん

複数のレビューで順位が違うのも、そのせい?

ピクくん

ゲームの組み合わせや設定が違うことがあるね。Tom’s Hardwareも通常描画とレイトレーシングを別に集計している。総合順位だけで決めず、自分が遊ぶゲームを優先しよう。

フレーム生成を使う数字は、別に見る

リサちゃん

新しいGPUのグラフは、前の世代よりすごく伸びてるよ。

ピクくん

注記を見てみよう。アップスケーリングやフレーム生成を使った結果かもしれない。たとえばNVIDIAの5070ファミリーの図には、世代ごとの生成条件も書いてあるよ。

リサちゃん

機能を使ってなめらかになるのは、いいことじゃない?

ピクくん

もちろん使いたい機能として評価していい。ただ、通常描画の速さと一緒くたにはしない。遊ぶゲームが対応しているか、画質や操作感が自分に合うかも含めて選ぼう。

GPUが決まったら、メーカー違いはどう選ぶ?

リサちゃん

同じGPUなら見た目も同じかと思ったけど、メーカーで大きさが違うね。

ピクくん

ここからはボードを選ぶ段階。GPUとメモリ容量が同じでも、寸法や端子は製品ごとに違う。今度はこの二つで見てみよう。

リサちゃん

同じGPUなのに、長さがずいぶん違う。大きい方を選ぶとケースも替えることになりそう。

ピクくん

なら今のケースに収まることが先だね。静かさが気になるなら、その型番の負荷時の測定を追加で確認する。ブランド名やファンの数だけでは決めないようにしよう。

予算はグラボ本体だけで考える?

リサちゃん

少し頑張って上のGPUにするなら、カードの差額だけ見ればいい?

ピクくん

電源も確認したい。カード単体の公称電力と、メーカーが示すPC用電源の目安は別の数字なんだ。

リサちゃん

850Wって書かれていても、カードだけで850W使うわけじゃないのね。

ピクくん

そう。CPUなども含めた構成を考えて、端子と配線を確認する。電源やケースを交換するなら、その費用も足してから候補同士の総額を比べよう。

じゃあ、候補を残す順番は?

リサちゃん

最初から商品をずらっと並べるより、見る順番が分かってきた。

ピクくん

まず遊ぶゲームと画面、目標の画質・FPS。その条件に近いレビューでGPUを絞り、容量と必要な機能を確認する。それからケースに入る各社モデルを比べよう。

リサちゃん

最後に今の価格と保証を確認すればいいんだね。

ピクくん

うん。この記事の商品は違いを説明する実例で、全員へのおすすめ順ではないよ。GPUの型番別記事では、そのGPUを載せた製品の違いを見ていこう。

今回出てきた商品

本文で違いを確かめるために登場した4製品です。おすすめ順位や網羅的な購入候補ではありません。

MSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS

MSI · 容量と処理性能は別、という例

MSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS

RTX 5060 Tiの16GB版。本文では、RTX 5070の12GB版との違いを読むために使いました。

MSI GeForce RTX 5070 12G VENTUS 2X OC

MSI · 容量・電源・設置を分けて見る例

MSI GeForce RTX 5070 12G VENTUS 2X OC

同じRTX 5070でも、寸法と推奨電源は搭載製品ごとに確認します。本文ではMSIのVENTUS 2X OCを使用。

ASUS TUF-RTX5070-O12G-GAMING

ASUS · 同じGPUのボード違いの例

ASUS TUF-RTX5070-O12G-GAMING

MSIのRTX 5070とGPU・メモリは共通。本体の大きさの違いを説明するために登場します。

MSI GeForce RTX 5080 16G VENTUS 3X OC

MSI · GPU交換時の電源確認の例

MSI GeForce RTX 5080 16G VENTUS 3X OC

本文では、カード単体の公称電力とPC全体の推奨電源の違いを見るために使いました。

選ぶ前の確認メモ

  • 遊ぶゲーム・画面解像度・画質と目標FPSを決める
  • GPUの処理性能と、メモリ容量を分けて確認する
  • 通常描画とフレーム生成の結果を分けて読む
  • 同じGPUのボードは寸法・端子・実測の音や温度で比較
  • 電源やケースの交換費、購入時の価格と保証も含める

参考資料

  1. ※1MSI:MSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS 製品仕様 ↗
  2. ※2MSI:MSI GeForce RTX 5070 12G VENTUS 2X OC 製品仕様 ↗
  3. ※3MSI:MSI GeForce RTX 5080 16G VENTUS 3X OC 製品仕様 ↗
  4. ※4ASUS:ASUS TUF-RTX5070-O12G-GAMING 製品仕様 ↗
  5. ※5Tom’s Hardware:GPU Benchmarks Hierarchy(通常描画とRTを別集計) ↗
  6. ※6NVIDIA:RTX 5070ファミリー・性能比較の設定条件 ↗