いい買い物に、根拠を。

録音レコーダーの選び方

複数カメラと音声を合わせるには?|タイムコード導入前の確認

タイムコードは、別々に録ったファイルを同じ時間軸へ並べるための情報です。音声そのものを送る機能や、録音クロックを一致させる機能とは分けて考えます。カメラの端子と編集ソフトまで確認して、必要な同期方法を選びましょう。

リサちゃんとピクくんと整理しよう

同期箱をつなげば、声もカメラへ届く?

リサちゃん

音とタイムコードを一緒に送っていると思った。

ピクくん

LTCは時刻情報を表す信号で、会話の音声そのものではないよ。専用TC端子へ入れる方法と、カメラの音声トラックへ信号として記録して編集で読み取る方法がある。後者は音声の一部を使うので、残したい参照音のチャンネルも考えよう。

本体にタイムコードがあると、箱は不要?

リサちゃん

追加品を少なくしたい。

ピクくん

FR-AV2やF6にはTC生成と入出力があり、録音機側の構成をまとめられる。H5studioで有線TCを使うなら別売TCA-1と対応ファームウェアが必要だよ。カメラ側にも適合する端子や変換、場合によって同期箱が必要なので、本体一台で全部済むとは限らないね。

TCA-1は古い本体にも挿すだけ?

リサちゃん

H5studioを持っているから追加したい。

ピクくん

本体の対応版を先に確認しよう。公式ではH5studioはv1.60以降、H6studioはv1.50以降、F3はv2.20以降などを指定している。TCA-1はBTA-1と同時に使えないので、リモート操作や無線同期も含めて構成を選ぶ必要があるね。

29.97と30は、ほとんど同じだから合わせられる?

リサちゃん

カメラのメニューが違っていて迷う。

ピクくん

タイムコードのフレームレートとDF/NDFを、撮影・録音・編集の設定で合わせよう。表示が近くても別設定として扱う必要がある。ドロップフレームは時刻の数え方の調整で、映像のコマを削除する指示ではないよ。高フレームレート撮影時の対応も機器ごとに確認しよう。

一度時刻を合わせれば、電源を切っても大丈夫?

リサちゃん

ケーブルを外して身軽にしたい。

ピクくん

ジャム同期後に自走できる機器でも、電源や電池交換で保持できる条件が違う。同期箱も録音機も、起動時と大きな設定変更のあとに再確認しよう。最初の時刻が合っているだけで、その日の全ファイルが正しく並ぶとは判断しないでね。

タイムコードが合えば長回しも絶対ずれない?

リサちゃん

1時間の演奏を途中で切らずに撮りたい。

ピクくん

ファイルを並べる時刻情報と、音や映像を刻むクロックの同期は別だよ。機器の組み合わせによって長回しでずれが残る。FR-AV4は対応カメラとのHDMIクロック同期も備えるので、長回し重視なら動作確認表でカメラ機種と撮影モードまで照合したいね。

編集ソフトが自動で全部合わせてくれる?

リサちゃん

LTCを録ったファイルを読み込めば終わり?

ピクくん

音声LTCを解釈できるソフトや変換手順が必要な場合がある。専用端子でメタデータに記録する場合とも流れが違うよ。SYNC Eの手引きなどでカメラと編集環境の組み合わせを確認し、短い素材で収録から読み込みまで通して試そう。LTCのトラックを完成動画の音へ混ぜないことも大切。

買う前に何をそろえて確認する?

リサちゃん

カメラが2台で録音機が1台ある。

ピクくん

それぞれの型番とファームウェア、TC入力の方式、端子とケーブル、fpsとDF/NDF、編集ソフトを書き出そう。音声入力へLTCを入れる場合は入力レベルも確認する。最後は短いテストと実際に使う長さのテストで、冒頭だけでなく終わりのずれや音声トラックも確認するとよいね。

使い方が決まったら、候補を選ぼう

気になる使い方に合わせて、次の記事で具体的に比べてみましょう。

今回出てきた商品

本文の違いを説明するための実例です。掲載順はおすすめ順位ではありません。

TASCAM · 2入力と有線タイムコードをまとめる

TASCAM FR-AV2

XLR/TRSコンボ2。3.5mm入力と同時入力上限は2。録る対象と必要な入力数が合う場合の候補です。

ZOOM · 6本の外部マイクを個別に記録

ZOOM F6

XLR6(MIC/LINE切替)。TRSコンボではない。録る対象と必要な入力数が合う場合の候補です。

ZOOM · 大きな音や外部マイクも扱う

ZOOM H5studio

付属XYカプセル+XLR/TRSコンボ2。カプセル3.0対応。録る対象と必要な入力数が合う場合の候補です。

TASCAM · 4入力とカメラの長回し同期を考える

TASCAM FR-AV4

XLR/TRSコンボ4。録る対象と必要な入力数が合う場合の候補です。

選ぶ前の確認メモ

  • 何をどの距離から録るかを決め、内蔵マイクか外部マイクかを選ぶ。
  • 入力数と記録トラック数、電源・カード・風防などの必要品を確認する。
  • 編集ソフト、同期方法、日本向け新品の保証条件を揃えて比較する。

参考資料

  1. ※1TASCAM FR-AV2 日本向け公式仕様 ↗
  2. ※2TASCAM:国内保証と修理窓口 ↗
  3. ※3ZOOM F6 日本向け公式仕様 ↗
  4. ※4ZOOM:国内購入と3年間保証の登録条件 ↗
  5. ※5ZOOM H5studio 日本向け公式仕様 ↗
  6. ※6ZOOM TCA-1:対応本体と必要ファームウェア ↗
  7. ※7TASCAM FR-AV4 日本向け公式仕様 ↗
  8. ※8TASCAM DR-07XP:入力レベル・録音形式の取扱説明書 ↗
  9. ※9ZOOM:現行ハンディレコーダー比較表 ↗
  10. ※10Tentacle SYNC E:LTC・カメラ・編集ソフトの接続手引き ↗
  11. ※11AudioTechnology:H5studioの実機レビュー(2025年6月) ↗
  12. ※12MusicRadar:DR-40XPの実機レビュー(2026年8月) ↗
  13. ※13ZOOM H1essential 日本向け公式仕様 ↗
  14. ※14TASCAM DR-07XP 日本向け公式仕様 ↗
  15. ※15ZOOM H4essential 日本向け公式仕様 ↗
  16. ※16TASCAM Portacapture X6 日本向け公式仕様 ↗
  17. ※17ZOOM H2essential 日本向け公式仕様 ↗
  18. ※18TASCAM DR-05XP 日本向け公式仕様 ↗
  19. ※19TASCAM DR-40XP 日本向け公式仕様 ↗
  20. ※20TASCAM DR-40XP:製造番号による無償点検・改修 ↗
  21. ※21TASCAM Portacapture X8 日本向け公式仕様 ↗
  22. ※22ZOOM H6studio 日本向け公式仕様 ↗
  23. ※23ZOOM F3 日本向け公式仕様 ↗