オーディオミキサーの選び方
配信用オーディオミキサー10機種を比較|ゲーム・対談・演奏の音を整理
ゲームとチャットを別々に送りたい、遠隔ゲストを呼びたい、弾き語りを録りたい、では必要な経路が違います。自分が聞く音、配信へ送る音、通話相手へ戻す音を決めてから候補を選びましょう。
条件と主な機能を比較
| 商品 | マイク入力 | つなぐ音源 | USBと録音 | 返し・送り先 | 経路の注意 |
|---|---|---|---|---|---|
| ゲームと通話の音を送り分ける | |||||
| 1系統 | XLRマイクまたはヘッドセット / AUX / USB | PCモードはCHAT/GAME/MUSIC等を分離。CONSOLE/MOBILEは別構成 | 専用AUX SENDなし。STREAM/PERSONALの2バス | 配信と自分用の音量を分ける。通話アプリへ送る経路を指定 | |
| 1系統 | XLRマイクまたはヘッドセット / USB PC / USB Console | PC:最大48kHz/24bit、Console:最大48kHz/16bit | 専用AUX SENDなし。ゲーム・通話のバランス操作 | VoiceとStreamingの用途別経路。一般のAUXミックスとは別 | |
| トーク・遠隔ゲスト・多系統配信 | |||||
| 2系統 | XLR/TRSコンボ2 / ヘッドセット / USB / Bluetooth | USB-C 2系統・マルチch録音対応・48kHz/24bit | USB・Bluetoothへカスタムサブミックス | USB・Bluetoothの送信先ごとにMix-minusまたはCustomを設定 | |
| 2系統 | XLR/TRSコンボ2 / ステレオライン / USB / Bluetooth | 14×4 USB-Cオーディオ・マルチトラック録音 | ヘッドホン・USB等のルーティング | Bluetooth通話のMix Minus。USB/NDIは対応版と経路を確認 | |
| 2系統 | コンボマイク2 / ステレオライン3 / USB / TRRS(共用あり) | メーカー表記8 IN/14 OUT・最大48kHz/24bit。OS別経路あり | 配信・Voice・AUX等のUSB経路 | CH1/2のMIX MINUSと、USB/配信への送り分けを区別 | |
| 4系統 | コンボマイク4 / USB / TRRS / Bluetooth | 14 IN/2 OUT・最大14トラック録音に対応 | 4ヘッドホンは各音量調整。独立ミックス数とは区別 | USB・Bluetooth・TRRSのMix-minus設定/適用を区別 | |
| 一人の声・演奏と伴奏をまとめる | |||||
| 1系統 | マイク/ライン1 / 楽器またはステレオライン / USB / TRRS | 2 IN/2 OUT・最大192kHz/24bit | 専用AUX SENDなし | LOOPBACK切替。MIX MINUSは自分側のCH1・2Gモニターを除外 | |
| 2系統 | XLRマイク2 / ギター / ステレオINST / USB / Bluetooth | メーカー表記16入力/12出力・48kHz。USBモード別経路 | 専用AUX SENDなし。モニター・USBの設定で分配 | 演奏用FXとUSB経路を設定。通話は相手の戻りを送出から除く | |
| 2系統 | XLR/TRSコンボ2 / ステレオライン4 / USB(切替) | 12 IN/4 OUT・32bit float USB。接続アプリの対応条件あり | AUX2系統・PRE/POST設定可 | 通話専用の自動Mix-minusを前提にせず、USB戻りの送り先を確認 | |
| 2系統 | マイク/ライン2 / ステレオライン / USB / Bluetooth | PCへ2ch / PCから4ch・最大192kHz/24bit | 独立したステージ返しより小規模配信向け | Standard / Loopback / Interface。Bluetooth通話にMix Minus | |
リサちゃんとピクくんと整理しよう
ミックスマイナスは何を引くの?
名前だけでは分からない。
通話相手へ送り返す音から、その相手自身の声を取り除くとエコーを防げる。RØDECasterはUSBやBluetoothの送信先ごとに設定でき、Mixcastも接続方法ごとの規定がある。どの音をどこから除くかを見る機能だよ。
AG03MK2のMIX MINUSも同じ?
オンにすれば通話のエコーが消える?
このスイッチは自分のヘッドホンやモニターからCH1と2Gを除く。オンライン会議の公式設定例はINPUT MIXとMIX MINUSオフ。PCの音をLOOPBACKでそのまま通話へ戻さないよう、配信と通話の送り方を別に考えよう。
ヘッドホンの音量を下げたら配信も下がる?
ゲーム音が大きくて困る。
ヘッドホン全体の音量と、視聴者へ送るゲーム音の比率は別。BRIDGE CASTのPERSONALとSTREAMのように、別ミックスを持つか確認しよう。端子が二つあるだけでは別のバランスを作れるとは限らない。
USB入力が多いと何が楽?
AG08は数字が大きいね。
アプリからの音を別々の経路へ割り当てたり、録音ソフトへ個別に渡したりできる。ただし配信アプリが全部を受けられるとは限らず、OS・ドライバー・USBモードで使える経路が変わるよ。
PC2台へつなげたい
USB端子が二つある機種ならよい?
電源専用端子もあるので、2台分の音声接続を意味するとは限らない。Duoの2系統USB、ZG02のPC/Consoleなど、端子の役割と対応する接続先を個別に確かめよう。
LiveTrakなら音割れの心配はない?
32bit floatと書いてある。
録音後のレベル調整に余裕を持たせる仕組みだけれど、マイク自体や出力先、配信アプリの上限までなくなるわけではない。まず入力の条件と、実際に送るステレオ音を確認してね。
遠隔ゲストへ戻してはいけない音は?
自分には相手の声が聞こえているから、そのまま配信へ送ればいい?
視聴者には相手の声も必要。でも通話相手へ同じ声を戻すと、遅れて自分の声が聞こえる。配信へは全員、ゲストへはその人自身を除いた音を送るのがミックスマイナスだよ。
MIX MINUSと書かれたボタンは全部同じ?
ヘッドホンから特定の入力を除くための機能をそう呼ぶ機器もある。名前だけで判断せず、どの入力から何を引いて、どの出力へ送るかを確認する。通話に使うUSBごとに別の戻しを作れるかが大切。
候補ごとの選ぶ理由と注意点
ゲームと通話の音を送り分ける
BRIDGE CAST
PCゲーム、チャット、音楽を分けて、自分が聴く音と視聴者へ送る音のバランスを変えたい人へ。
- マイク入力
- 1系統
- つなぐ音源
- XLRマイクまたはヘッドセット / AUX / USB
- USBと録音
- PCモードはCHAT/GAME/MUSIC等を分離。CONSOLE/MOBILEは別構成
- 返し・送り先
- 専用AUX SENDなし。STREAM/PERSONALの2バス
- 経路の注意
- 配信と自分用の音量を分ける。通話アプリへ送る経路を指定
確認しておきたい点標準BRIDGE CASTを選定。ONEや映像対応Xとは違う。PCとCONSOLE/MOBILEモードで音声経路が変わる。
ZG02
ゲーム機・PCの音とマイクをまとめ、ゲーム音と通話の聴き方を調整する人へ。
- マイク入力
- 1系統
- つなぐ音源
- XLRマイクまたはヘッドセット / USB PC / USB Console
- USBと録音
- PC:最大48kHz/24bit、Console:最大48kHz/16bit
- 返し・送り先
- 専用AUX SENDなし。ゲーム・通話のバランス操作
- 経路の注意
- VoiceとStreamingの用途別経路。一般のAUXミックスとは別
確認しておきたい点音楽用の多入力アナログ卓ではない。XLRとヘッドセットマイクは同時使用できず、HDMI入力もない。
トーク・遠隔ゲスト・多系統配信
RØDECaster Duo
マイク2系統とUSB・Bluetoothをまとめ、通話ごとのMix-minusやカスタム送出も使う人へ。
- マイク入力
- 2系統
- つなぐ音源
- XLR/TRSコンボ2 / ヘッドセット / USB / Bluetooth
- USBと録音
- USB-C 2系統・マルチch録音対応・48kHz/24bit
- 返し・送り先
- USB・Bluetoothへカスタムサブミックス
- 経路の注意
- USB・Bluetoothの送信先ごとにMix-minusまたはCustomを設定
確認しておきたい点4つの物理フェーダーが全入力数ではない。仮想chやUSB機能は現在のファームウェアとソフト条件を確認。
DLZ Creator XS
マイク2本、レベル設定支援、AutoMixやタッチ画面を使って、トークの準備を進めたい人へ。
- マイク入力
- 2系統
- つなぐ音源
- XLR/TRSコンボ2 / ステレオライン / USB / Bluetooth
- USBと録音
- 14×4 USB-Cオーディオ・マルチトラック録音
- 返し・送り先
- ヘッドホン・USB等のルーティング
- 経路の注意
- Bluetooth通話のMix Minus。USB/NDIは対応版と経路を確認
確認しておきたい点大型DLZ Creatorの4マイクをXSへ当てはめない。NDIを使うなら別途ネットワーク構成も必要。
AG08
2マイクと複数のUSB音声、サウンドパッドを使い、配信の音を細かく送り分けたい人へ。
- マイク入力
- 2系統
- つなぐ音源
- コンボマイク2 / ステレオライン3 / USB / TRRS(共用あり)
- USBと録音
- メーカー表記8 IN/14 OUT・最大48kHz/24bit。OS別経路あり
- 返し・送り先
- 配信・Voice・AUX等のUSB経路
- 経路の注意
- CH1/2のMIX MINUSと、USB/配信への送り分けを区別
確認しておきたい点AG03MK2の単なる入力増加版ではなくUSB経路が複雑。ASIOとOSの通常音声デバイスを区別して設定する。
Mixcast 4
一人の配信から、来客のマイクや遠隔ゲストを加えたポッドキャスト収録へ広げたい人へ。
- マイク入力
- 4系統
- つなぐ音源
- コンボマイク4 / USB / TRRS / Bluetooth
- USBと録音
- 14 IN/2 OUT・最大14トラック録音に対応
- 返し・送り先
- 4ヘッドホンは各音量調整。独立ミックス数とは区別
- 経路の注意
- USB・Bluetooth・TRRSのMix-minus設定/適用を区別
確認しておきたい点4マイク・4ヘッドホンの本体は一人専用には大きめ。独立ヘッドホン音量と独立ミックスを混同しない。
一人の声・演奏と伴奏をまとめる
AG03MK2
マイク1本と伴奏をまとめ、フェーダーで自分の声を調整したい一人配信へ。LOOPBACKとINPUT MIXを切り替えられる。
- マイク入力
- 1系統
- つなぐ音源
- マイク/ライン1 / 楽器またはステレオライン / USB / TRRS
- USBと録音
- 2 IN/2 OUT・最大192kHz/24bit
- 返し・送り先
- 専用AUX SENDなし
- 経路の注意
- LOOPBACK切替。MIX MINUSは自分側のCH1・2Gモニターを除外
確認しておきたい点MIX MINUSスイッチは自分側のモニターからCH1/2Gを除くもの。通話相手へのエコー対策と同じだと思わない。
Gigcaster 5
ギター・ボーカル用の処理と手元のフェーダーで、弾き語りや演奏配信を行う人へ。
- マイク入力
- 2系統
- つなぐ音源
- XLRマイク2 / ギター / ステレオINST / USB / Bluetooth
- USBと録音
- メーカー表記16入力/12出力・48kHz。USBモード別経路
- 返し・送り先
- 専用AUX SENDなし。モニター・USBの設定で分配
- 経路の注意
- 演奏用FXとUSB経路を設定。通話は相手の戻りを送出から除く
確認しておきたい点ギター端子やUSBモードの使い方を確認。Gigcaster 8のマイク数・単独録音機能を5へ転用しない。
LiveTrak L6
一人で複数のシンセやマイクを扱い、配信と本体の多トラック録音を両立する人へ。
- マイク入力
- 2系統
- つなぐ音源
- XLR/TRSコンボ2 / ステレオライン4 / USB(切替)
- USBと録音
- 12 IN/4 OUT・32bit float USB。接続アプリの対応条件あり
- 返し・送り先
- AUX2系統・PRE/POST設定可
- 経路の注意
- 通話専用の自動Mix-minusを前提にせず、USB戻りの送り先を確認
確認しておきたい点マイク入力は2系統。通話用Mix-minusの自動設定を前提にせず、USB戻りと送出の経路を確認。
ProFX6v3+
アナログのつまみを使い、USBのLoopbackやBluetooth通話も利用したい人へ。
- マイク入力
- 2系統
- つなぐ音源
- マイク/ライン2 / ステレオライン / USB / Bluetooth
- USBと録音
- PCへ2ch / PCから4ch・最大192kHz/24bit
- 返し・送り先
- 独立したステージ返しより小規模配信向け
- 経路の注意
- Standard / Loopback / Interface。Bluetooth通話にMix Minus
確認しておきたい点旧ProFX6v3とはUSB・Bluetooth・FX機能が違う。USBは2ch送出で、全入力を独立録音するものではない。
選ぶ前の確認メモ
- ゲーム音、対談の声、楽器のどれを同時に扱うかを決める。
- 遠隔相手へ相手自身の音を戻さない経路を作れるかを確認する。
- 配信用ミックスと編集用の個別録音が必要かを分けて考える。
参考資料
- ※1Yamaha AG03MK2:公式仕様・接続条件 ↗
- ※2Yamaha AG03MK2:公式仕様・接続条件 ↗
- ※3Yamaha AG03MK2:公式仕様・接続条件 ↗
- ※4Roland BRIDGE CAST:公式仕様・接続条件 ↗
- ※5RØDE RØDECaster Duo:公式仕様・接続条件 ↗
- ※6RØDE RØDECaster Duo:公式仕様・接続条件 ↗
- ※7RØDE RØDECaster Duo:公式仕様・接続条件 ↗
- ※8Mackie DLZ Creator XS:公式仕様・接続条件 ↗
- ※9Yamaha AG08:公式仕様・接続条件 ↗
- ※10BOSS Gigcaster 5:公式仕様・接続条件 ↗
- ※11Yamaha ZG02:公式仕様・接続条件 ↗
- ※12ZOOM LiveTrak L6:公式仕様・接続条件 ↗
- ※13ZOOM LiveTrak L6:公式仕様・接続条件 ↗
- ※14Mackie ProFX6v3+:公式仕様・接続条件 ↗
- ※15Mackie ProFX6v3+:公式仕様・接続条件 ↗
- ※16TASCAM Mixcast 4:公式仕様・接続条件 ↗
- ※17TASCAM Mixcast 4:公式仕様・接続条件 ↗
- ※18エレクトリ:Behringer国内保証・部品別条件 ↗
- ※19Mackie Japan:国内取扱・サポート移管のお知らせ ↗
- ※20MusicRadar:Live 802実機レビュー(2015年、操作配置の参考) ↗
- ※21Allen & Heath:ZED-12FX/16FX/22FX公式取扱説明書 ↗
リサちゃん
ピクくん
ピクくん
リサちゃん